プラハ④ ストラホフ修道院の図書館

Tさんはよく本を読みます。わたしはそれほど読みません。けれども、大学入学前に比べて読むようになりました。これは、Tさんの影響です。

ふたりで開業したてのGINZA SIXに行ったとき、わたしたちはまだティーンエイジャーでした。ハイブランドのお店ばかりで居場所がなく、6Fの蔦屋書店に逃げ込みました。わたしは本を読まないわりに本屋が大好きなのです。図書館も好きです。

 

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ふたりでふらふらと本を眺めていたときに、Tさんがこんなことを言いました。

 

「スーさんって本読んでそうで読んでないよね」

 

たしかに、そうだよなぁ~。

雑誌と雑学本と実用書しか読まないもんな。

 

Tさんの言葉がきっかけで「本読んでみようかな」という気になりました。本を読む人の話はおもしろい。わたしもTさんと同じ次元で話したいと思ったのです(たぶん永遠に不可能ですが)

エッセイから読みはじめ、旅行記、短編集、話題になった小説などを数冊読みました。「作り話だから」という理由で小説を避け続けてきましたが、結局小説も実際にあった出来事から構想を得ていたり、筆者の本音が盛り込まれていたりするから、小説にこそ「本当」がたくさんあって、面白いなぁと思うようになりました。

 

以上、ほとんど関連性のない前置きでした。

 

 

プラハ城からストラホフ修道院に向かって歩きます。

 

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東京の「〇〇銀座商店街」にありそうなタイプの街灯を発見。

「銀座じゃないのに銀座」

「戸越銀座、霜降銀座、プラハ銀座商店街」

 

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路地を覗くとすてきな風景。地元住民はこの道を下ってどこかへ消えました。


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ストラホフ修道院 図書館

 

世界で最も美しい図書館だとかなんとか言われている、ストラホフ修道院併設の図書館に来ました。めちゃめちゃ来たかった……^^*

 

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哲学の間

 

書棚はクルミ材で作られており、廃止された別の修道院から購入された。そのため、当時建設中だった「哲学の間」の寸法を変えざるを得なくなり、長さ32m、幅10m、高さ14mという大きさに拡大された。天井画はウィーンの画家であるフランツ・アントン・マウルベルチ(Franz Anton Maulbertsch)によって描かれた。一番高いところの本は、隅に作られた螺旋階段を上ったところにあるバルコニーからしか届けることができない。「哲学の間」には4万冊以上もの図書が収蔵されている。室内は2009年から2010年に完全修復された。

館内パンフレット(日本語版)を要約

 

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神学の間

 

1671~1679年の間に完成。50年後、何メートルも延ばされる。前期バロック式の典型的な図書館の好例。フレスコ画は画家であり修道士でもあった、シアルド・ノセツキー(Siard Nosecky)によって描かれた。右側の木造彫刻は、中世の製本した本をかかえている聖ヤン・エヴァンゲリスト。左側のものは、同時に何冊かの本を使いながら勉学するための装置。部屋の中央には17世紀から18世紀にできた地球儀や天球儀が並んでいる。「神学の間」には、神学や宗教関係の本が2万冊以上収蔵されており、一番手前の壁には聖書の様々な版だけが納められている。室内は1993年から1994に修復された。

館内パンフレット(日本語版)を要約

 

美しい間だった……美しさの極み……。

 

本がぎゅうぎゅうに詰められていて、取り出しにくそうでした。中には入れず、ロープが張られていて、そこから写真を撮れるようになっていました。閉館ギリギリに行ったので空いていました。

 

「こわかった」

「聖ヴィート大聖堂もそうだけど、圧倒的で、怖かった」

「圧迫感」

 

俳優の柄本佑さんが『アナザースカイ』でポルトガルのジェロニモス修道院を訪れたときにも同じように「こわかった」と言っていたことを思い出しました。感受性が豊かな人は畏敬の念を抱きやすいのかなぁ。わたしはこれらの図書室を見て「うごおおお」っていう言葉くらいしか出てきませんでした。虚しき語彙力。

 

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16時半に退室。

 

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【世界遺産】ストラホフ修道院

 

時間があれば見たかったのですが、ストラホフ修道院の方は受付が終わっていました。無人で、電気が消えていました。一応両端のドアを押してみましたが、カギがかかっていて開かなかったです。しんと静まり返っていて、空気がヒンヤリとしていました。


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帰ります。


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つづく

 

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