わたしの両親は新婚旅行にロンドン、ローマ、ジュネーヴ、パリに行きました。バブルの最中です。中でもお気に入りだったのはロンドンだそうで、特に老舗高級百貨店の「ハロッズ」が印象的だったという話を何度も聞いていました。それで、わたしも「一体どんな感じなんだろう」とずっと興味がありました。
この日わたしはメインのショルダーバッグと別に、スーツケースとトートバッグも持っていました。めちゃくちゃ邪魔。スーツケースを引きずりながら、銀座を歩くような感じです。
デパートのエントランスで入店拒否され、「スーツケースは預けてきてください」と言われました。「おいくらですか?」とC先生が訊ねると「25ポンド(3700円)です」という驚愕の答えが。高すぎる!!
「入らなくても大丈夫だよ」とわたしが諦めかけたところ、C先生が「じゃあ、わたしが荷物を預かって近くのカフェにいるから、ひとりで行っておいで!なかなか来れないでしょ」と言ってくれたのです!なんて優しいんだ、ありがとう…!
こうして、わたしはハロッズに入ることができました。
入口のガードがフロアガイドを持ってきて、現在地をペンで丸く囲って教えてくれました。良く言えば紳士的ですが、フラットに言えば、ガードも暇なんですよね。
わたしは駅ビルで買い物をするとき、一番上の階まで上がって、ふらふら見ながら一階ずつ降りていきます。今回も同じように、まず最上階まで上がりました。
5階:靴、スポーツ用品
4階:子供服、玩具
3階:家具、家電、文房具
2階:本、食器、お土産売場
1階:婦人服
地上階:ジュエリー、化粧品、フードホール
地下階:ワイン、葉巻、紳士服
場違い感 がすごい。
訳も分からず、3階のインテリアコーナーでFENDIの横を通り過ぎたときに
「Good afternoon, madam」
と深すぎるお辞儀をされたとき、恥ずかしくてたまりませんでした。
絶対買うように見えないでしょ!こんな小娘が!
GINZA SIXに行ったときのアウェイ感に似ている。こういう場所は、秋元梢さんや萬波ユカさんのような、グローバルに活躍するモデルさんが似合うんだろうなぁ。
16時です。時差ボケですごく眠い。
世界一有名な老舗百貨店なのに、どうして観光客がいないんだろう?
と思ったらいました。2階のお土産売場に!
なんかもう、ホッとしました。居心地抜群。
Harrodsのロゴが入ったポーチや、クッキー缶、紅茶缶が売られています。
30年前は日本人が多かったんじゃないかと思うけど、今は中国人が多いようです。
興味深いデパートでした。
C先生のいるカフェに向かいます。
帰国後、親に「天井から吊るされた肉なんてなかったよ」と言ったら
「あれ、変わっちゃったのかなぁ」と言われましたが、
そういえばわたし、このデパートのメインのフードホールを見ていません。
もしかしたら、改装中だったのかも?
ネットで買えないもので勝負、「ハロッズ」が大変身 - Bloomberg
またロンドンに行く機会があったら、リベンジします。