15時40分、公園の近くを歩いていると、天気雨が降ってきました。
夕方の太陽に照らされた、すごく綺麗な天気雨でした。
かもめ食堂(Ravintola KAMOME)は17時オープンです。
開店まで何してようかな~と辺りをふらふら歩いていました。
結局、かもめ食堂まで来ちゃいました。
やはり、かもめ食堂のオープンは17時からでしたが、
その隣に Atelier KAMOME というオレンジ色のお店を発見!
平日:11時~17時
休み:日曜日
えっ!入れるじゃん!
ということで、かもめ食堂が開店するまで、アトリエかもめにいることにしました。
2016年にかもめ食堂をリニューアルした際に、アトリエかもめもできたそうです。
アトリエかもめの方がかもめ食堂よりも、グッズのバリエーションが豊富だそうです。
「いらっしゃいませ」
店員さんは、日本人。この空間、もはや海外とは思えない!これまでずっとスリに警戒しながら旅をしてきましたが、すっかり安心しちゃって、カバンや財布やスマホといった身の回り品の所持に対する緊張感がゆるみました。
わたしの横にもひとり、日本人っぽい女性の方がいらっしゃいました。度々、誰かしら出たり入ったりしていました。
コーヒーと抹茶クッキーを注文しました。
手前のまな板に水平に合わせて撮った結果、背景が歪んだ…
衝撃的だったのが、コーヒーが日本っぽい陶器の湯呑で出されたことです!
ここでわたしは、日本の食器は北欧のインテリアと相性が良いことを知りました。
日本の器って、超オシャレ!
アトリエかもめには、いろんな本が用意されていました。わたしは片桐はいりさんのエッセイを手に取って、パラパラと読みました。ヘルシンキ中央駅のことや、トラムのこと、『かもめ食堂』の撮影のことなどについて書かれていました。
抹茶クッキーを出されたときのまな板(カッティングボードと呼ぶべきか?同じか)が可愛かったので、アトリエかもめを出る前に、自分用のお土産に同じまな板を買いました。
17時になりました。お会計を済ませて、かもめ食堂に移動です!
これが見たかった!^^♩
わたしが座った席の、右側の風景。
かもめ食堂は、フィンランド人っぽい料理人さんと、日本人のスタッフさんによって経営されています。
その日、窓側の大きなテーブルの上には「RESERVED」の札が置かれていて、その札に添えられていた某日系企業の名前を見たとき、すごく日本を感じました。
フィンランド人がいる方が珍しくて、入って来るお客さんのほとんどが日本人に思えました。自分が行った日がそうだっただけかもしれませんが。
わたし以外にも、ひとりで来ている日本人の方は数名いました。大学生のグループもいました。研修旅行の最終日だったらしく、打ち上げを行う様子でした。
日本人大学生の飲み会を傍から見ながらひとりで食事をするのは、正直、微妙な気持ちでした。「ワンチャン」「エモい」「ヤバい」「それな」フィンランドでその日本語を耳にするとは…これが現実か…
わたしはかもめ食堂に行ったら絶対、おにぎりとシナモンロールを注文すると決めていました。どちらも、映画の中のキーアイテム(キーメニュー?)だからです。
「おにぎりは人に作ってもらったものを食べるのがいちばんうまいんだ」
というセリフが劇中にあります。(群ようこ『かもめ食堂』p.13)
おにぎり(7ユーロ≒900円)です。ちゃんと日本米!
型に入れたんじゃないか?と思うくらい、形が整っています。
値段はさておき、2週間ぶりに食べるお米は美味しいです。
胡麻のついている方には、おかかと少量のマヨが入っています。
もう片方は、鮭と少量のマヨと少し醤油の味がしました。
そしてこちらは、ミニシナモンロール(6ユーロ≒770円)。
温かくて、やわらかいです。親指と人差し指でつまんで食べれるほど小さい。
あのフォークは普通のサイズのフォークではなく、デザートフォークです。
白いのは、バニラビーンズ入りのサワークリーム?だと思いました。
17時40分、食べ終えました。
「アリガトウゴザイマシタ!」
体格のいい、いい声の店員さん(たぶんフィンランド人)と握手して店を出ました。
暖かくて、大きな手でした!
完全に日本人の店と化していましたが(笑)来ることができて、よかったです。
18時過ぎ、駅前のスーパーで適当にパンを買いました。
今晩泊まる宿に向かいます。