18時。ホテルのフロントデスクで、眼鏡をかけた、気さくなお姉さんに相談です。
「この辺でおすすめのレストランありませんか?」
「何料理がいいですか?」
「えーと、伝統的なフィンランド料理で、できればあまり高くないと嬉しいです…」
「うーん、この辺は全部高いですからね~、少々お待ちください~」
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
「2つあります。1つ目はヘルシンキ中央駅の方で、ショッピングモールの中にあるレストラン。若者に人気で、モダンなフィンランド料理がカジュアルに楽しめるお店です」
そのショッピングモール、さっき行ったところじゃん!
「2つ目は、ホテルから徒歩5分で、ちょっと高いけど、フィンランド料理を楽しめるお店です」
帰国前日の夜だし、贅沢してもいいかな。
「そこにします!」
「Good Luck!」
…Good Luck?
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
「いらっしゃいませ、ご予約はされていますか?」
あーっ、そういう店か~~!
「いえ、してないです」
「かしこまりました。地下階でしたら空席がございますので、こちらへどうぞ」
19時。カジュアルな音楽が流れています。居心地はいいです。
きっと、アジア人のちびっ子が来たという風に見られているんだろうなぁ。これでも成人しているんだけどなぁ。大人になりたいなぁ。
クランベリーとピンクグレープフルーツが入った、ジン・トニックです。
え?
なんだ、サワークリームとプリッツか…
これは食べていいものなのか、判断に少し時間がかかりました。
すべて揃いました。
・チーズのかかった牛肉
・茹でたキャベツ
・トースターでカリッと焼かれたパセリ
・トースターでカリッと焼かれたパン
先ほどのジン・トニック(12ユーロ)と合わせて、37ユーロ(4800円)です。
一言で言うと、高くて不味い…
文句を言うなら食べなきゃいいのですが、昼食を食べ損ねたため、極限までお腹が空いていました。(極限までお腹が空いているのに、美味しくない…?)
まず、パサパサの肉。「これ何肉だっけ?鹿肉だったかな?」と思いましたが、メニューにはしっかり「Beef」と書かれていました。
次に、パン。チョコ味だと思いますが、焦げたような風味で不味い!ジン・トニックで流して、味をごまかしながら食べました。
ジン・トニック、頼んで良かったです。酔いで味覚と金銭感覚を麻痺させてから食べないと。「5千円あったら日本で美味しいお寿司を食べれたなぁ…」なんて試算してはいけません。
世界の共通認識として「あのイギリスよりも料理が不味い」と言われていたこともあるらしいフィンランド。きっと、フィンランドにも美味しい料理はたくさんあると思うのですが(シーフードとかね)、わたしは見つけられませんでした。3日滞在して「妥当な値段で美味しい」と思えたのは、コーヒーチェーン店のシナモンロールくらいでした。
というか、イギリスの料理は美味しかったです。