19時。九份散策中です。
『千と千尋の神隠し』の舞台になったとか、なってないとかで有名な場所です。
車酔いと人酔いでくらくら…
外は涼しいのに、九份老街の中に入ると、暑い!屋台が密集しているせい?
臭豆腐の臭いは耐えられるけど、車酔いした時に嗅ぐと、かなりキツイです。
1番上まで登りましたが、特に何もありませんでした。
たぶんみんな、1回上まで登って、「あれ?」ってなって、下るんだと思います。
基隆(Keelung)かな?遠くの街が見えます。
19時30分。
台北から遠く離れた山の上に、こんなに日本人がいるなんて…
混雑具合は、あじさいが見頃のときの鎌倉と同じくらい?
九份は飽和状態。月曜の夜なのに…
あぁ、綺麗…
ひたすらカメラを構え、シャッターを切る…
どっかのお茶屋に入れば一番綺麗に撮れるそうですが、
そんな体力、わたしには残っていない…
人、多すぎ…
クールダウン。
シャッターを降ろす店がだんだんと増えてきました。
混雑のピークも過ぎ、次第にみんな帰り始めています。
上の写真、九份っぽい。『千と千尋』っぽい。
シャッター街の方が、趣ある説。
19時50分、バス停の列に並びました。
九份を訪れることが今回の旅行のメインイベントでしたが
「おつかれさまでした」
という言葉が口から出ました。
20時23分、今度こそ1062番のバスで帰ります。
台北まで行かないで、途中の松山で降ります。乗車運賃たったの70元(260円)!
バス乗車中に、一眼レフで撮った写真をスマホに転送しよう…
と思っていたのに、すべて転送し終える前に、松山に着きました。
いろいろ書きましたが、九份に行ってよかったと思っています。
写真を見返したとき、鮮烈な「臭い」の記憶とともに、九份のことを思い出せます。
吉本ばななさんの『人生の旅をゆく』という作品(NHK出版)の58ページに
私はずぼらで面倒くさがりやなので、旅行が嫌いだ。
しかし、旅で見たものすごい景色が日常の中で突然浮かぶ時、
「やっぱり行ってよかった……」と思うのだ。
という文章があります。
今回のは、わりとそんな気持ちに似ています。