前回のつづき。
2019年10月24日(木)深夜
時系列が前後しますが、翌日の夜に宿でTさんと電話をしていたときのお話。中欧旅行の件で話すことがあったのです。でも、京都旅行の話に花が咲いちゃった。
わたし「Watermelon Manをエレキギターでひとりセッションしているお兄さんがいたんだよ~」
Tさん「あの曲を、ひとりで!?」
読書家のTさんは、森見登美彦さんの小説ももちろんチェック済みです。
「あの人の小説を読むと
京都のガイドブックを読むより
京都に行きたくなる」
「森見登美彦の『四畳半神話大系』っていう小説で、鴨川でイチャイチャしている学生カップルを爆撃する場面があるよ」
「あ! たしかに、昨日は晴れていたから、いっぱい人がいたよ。男女だけじゃなくて、女の子同士とかでも。今日は雨だからひとりもいなかったけど」
「ほんとにいるんだ」
「電線に止まるハトみたいに、川沿いに一直線に並んでたよ」
「どうして自分が一番嫌いな動物で例えるの」
「いや、別にハトじゃなくても、カラスでもいいんだ」
「どうしてより嫌いな人が多い動物で例えるの」
「いや、別にカラスじゃなくても、スズメでもいいんだ。でも、そんなに可愛くはないから。鳥じゃなければ、そうだな、そろばんに似てるかな。一直線上に並んでいて、2、3、2、2、空けて、2って感じで座ってて」
「もっとまばらなのかと思った」
鴨川に等間隔に並んでいる男女の群は有名である。彼らが一定の距離を置いて並んでいることから、一般に「鴨川等間隔の法則」という名で知られている。
森見登美彦、2003、『太陽の塔』、新潮社、p.124。
打ち上げ花火というものは、夜空に打ち上げるべきものである。決して、手に持ったり、人に向けたり、川向こうで和気藹々と新入生歓迎コンパをしている人々を爆撃するのに使ったりしてはいけない。とても危険である。くれぐれも真似はしないようにして頂きたい。
森見登美彦、2005、『四畳半神話大系』、太田出版、p.25。
☝宮本浩次さんの歌ならなんでも合いそう。
つづく