カプセルホテルに泊まって朝、洗顔をしていたときに
「そうだ 松島、行こう!」
と思いつき、右手で化粧下地を塗りながら、左手でスマホで検索をかけて、松島に行くことを決めました。
松島がどこにあるのか分かっていなかったのですが、仙台に着いた夜に駅の電光掲示板を見て、夜遅くまで仙台駅から松島行の電車が動いていることを知り、「もしかして仙台と松島って近いのかな?」と思ったことがきっかけです。
2019年8月3日(土)
牛タンを食べ終え、商店街のツルハでシャンプーや靴擦れ対策の絆創膏を買いました。ツルハって東北にもあるんだ~!と感激。どんどん北海道に近づいていることを実感しました。
仙台、いい意味で、旅をしている感じがしません。馴染みやすいというか、近場にお出かけしに来たような感じがします。
仙台駅に着きました。ずんだ茶寮を通りがかり、「そういえば宮城出身の友達が牛タンよりもこれ勧めてたな」と思い出して、電車の発車時刻ギリギリに購入。これ、羽田空港や札幌駅でも買えるんですけどね~
枝豆は苦手ですが、喉が乾いてるからか、それともこのシェイクが美味しいからか、めちゃくちゃ美味しかったです。SでなくMを買ってもよかったな。やさしい味わいで「天使のシェイク!」って感じでした。つたわれ~?
仙台駅南口改札から入ったのですが、仙石線が遠すぎて焦りました。スーツケースを引いて猛ダッシュし(ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます)、どうにか10番線の電車に乗りました。
電車に乗って、日焼けした自分の腕を見つめていました。
“ BRING BACK MORE THAN JUST A TAN ”
日焼けだけでなく何か得て帰ろ、という
ユーロスターのCMのキャッチコピーを思い出しました。
14時33分、松島海岸駅到着です。
今回の旅でふと、地域活性化には周辺地域との連携が不可欠かなと思いました。
個々に戦う必要はなくて、近くのまち同士が協力して繋がれば、観光客にとって巡りやすいし、自治体側にとっても利益が上がって良いだろうなと思いました。
なんか、「昔」を歩いている感じ。潮風の匂いがします。
見渡したところ、松島観光のメインは遊覧船による島巡りっぽいので、せっかく来たし、千円払って船に乗りました。無料でスーツケースを預かってもらえました。
出港ギリギリに乗船。2階は空いているように見えたけど、課金制かーい!
一度は1階の中央席に座ったものの、ファミリーに囲まれて落ち着かず、なんのためにこの船に乗ったんだっけ?と思い、追加料金を払って2階へ。
2階の窓側席もすべて埋まってるんかーい。
ひとりで座るには広すぎるテーブル席に座りましたが、全然、全然、落ち着かない。
デッキにきました。
ここは昔、カモメのエサやりが人気だったみたいなんですけど、エサやり禁止になっていました。「カモメにエサをあげないでください」と書いてあった気がします。
「右手は、みちのく雄島(おしま)。奥の細道で有名な~」と、録音されたアナウンスがガイドをしてくれるのですが、あー、まだ読んでないのよ!『奥の細道』の本も持ってきてはいるんだけど、ずっと『深夜特急6巻』読んでるのよ!
風情があって、涼しくて気持ちいい、50分間の観光クルーズ。
「東日本大震災のとき、この島々が自然の防波堤となりました」という説明を聞いて、ふむふむと思いました。
いやー、退屈だなー、と思っていたのですが、船が揺れ始めてから楽しくなってきました。顔に波しぶきがかかります。短時間でこんなにべたべたになるんだ。カメラのレンズが汚れないわけがないな。燃料のにおいが臭いなー……。
コツン
?
一眼レフが何かにぶつかりました。
かたっ!なにこれ、飾り?
うきわ !?
これ投げ入れて救助できるの??
無心でコンコンとうきわを叩いていたら、
隣にいたメガネの女性と目が合いました。
その方は札幌在住の30代女性でした。転職の境に今回宮城に旅行に来られたそうで、明日は猫のいる田代島、最終日には仙台を観光されるそうです。
「うわー、長い橋!」
その方は松島の観光MAPを広げて見せてくれ、
「この何か所かある赤い橋に行ってみようと思うんだけど、一緒に行きませんか?」
と誘ってくださいました!
遊覧船を降りて、徒歩で松島観光スタート!!
クルーズの後半は風景そっちのけでおしゃべりに夢中でした~
ここは遊覧船に乗ったときに1番最初に紹介された、松尾場所が訪れた雄島です。
欄干に光が差して美しい。
けっこう歩いてから自己紹介して、お互いの名前を知りました。
福浦橋です。通行料200円とられた😇
台湾の日月潭が震災後の修復に協力してくださったらしい。
252mの橋。
ウミネコ。
話しかけたら、飛んでいって、また戻ってきて、3度くらい目の前に現れました。愛嬌のあるやつめ😇
福浦島に来ました。
わたしもその女性もスーツケースや大きな旅行カバンを受け取った後だったので、「これは無理ですねー」と言って上るのを断念しました。荷物なくてもキツかったんじゃないかな。
福浦島から松島湾方面へ写ルンですのカメラを向けて、シャッターを切りました。
美しい夕景でした。なんて言葉に表せばいいんでしょうね。
日陰を見つけたので、自販機で飲み物を買って、休憩しました。わたしは十分な小銭を持ち合わせていなかったのですが、10円くださって、そのおかげでウェルチを飲むことができました。これは本当に美味しかった……。
「案外、ひとり旅の人、気にされなくていいよね」
「いい時代ですよね。数十年前は女性がひとりで東北を旅していたら、宿側が泊めてくれなかったらしいですよ」
「やだー!自殺の名所?笑」
気さくな方で、いっしょに松島を観光しながらお話できて、楽しい時間でした!
その方のホテルは近くにあったのに、わざわざわたしを駅まで見送ってくださいました。
ありがとうございますm(_ _)m
平泉に向かいます。
あの方に会わなかったら
遊覧船で松島湾を1周した後、
橋も夕陽も見ずに何に感動することもなく
直帰しただろうなぁ~
18時15分。
写真に撮っても写らないのですが、
緑の田んぼと、時々通る川と、
そこに映る淡いピンクとオレンジの夕陽が
とてものどかで良いです。
さよなら宮城、ありがとう。
はじめまして岩手、おじゃまします。
ステキな出会いを、ありがとう。
美しい夕景を、ありがとう~。
つづく