利尻① 姫沼と郷土資料館と昆布

前回のつづき

 

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利尻島のフェリーターミナルで定期観光バスの乗車券を買った。

本当は自転車で島を1周(60km)したかったけれど、自分の体力とスピードでは夕方乗る予定の礼文行の船の乗船時刻に間に合わない気がして、あきらめた。

 

定期観光バスは事前に予約をしていなかったので、乗れないかもしれないと思ったが、空席があって乗れた。9時5分に出発して12時45分に戻ってくる。値段は3,300円。

バスのスタッフさんにスーツケースを預けた。そのときに降車する場所を聞かれ、

 

(えっ? このバスって途中でどこにも停まらないで島一周して戻ってくるんじゃないの? わたし、間違ったバスに乗ろうとしている??)

などと考えて戸惑っていたら

 

 

「Here? or Airport?」

 

 

と聞かれ、日本語の通じない外国人と間違われた。

独特な間をつくって、すみません^^;

 

 

姫沼(9:20 ▶ 9:55)

 

バスガイドさんの話をめちゃめちゃ真剣に聴いた。傾聴した。

姫沼には「姫」という漢字が含まれているため、なんだか神秘的な雰囲気があるように思えるが、特に伝説などはない。姫沼の名前の由来は「ヒメマス養殖」だそうで、しかもその養殖業も大正時代にたった2年くらい行われていただけのことらしい。

 

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頑丈な吊り橋を渡って姫沼へ。


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1周800m、20分で周れるハイキングコース。


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フィンランドを訪れて以来、湖や池、沼の周りを一周することが大好きなのです。

 

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利尻島は久しぶりの晴天らしい。天気に恵まれてラッキー!


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高架木道の自然が豊か。沼の周り、柵がない~


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暑い!


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松の大木が倒れている~


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木の香り、いい香り。


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再び吊り橋を渡ってバスに戻ります。


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姫沼を出て次の目的地へ。バスガイドさんが指したのは、20年前に完成したサイクリングロード。わたしが訪れた前の週にはサイクリング大会が開催されたそうで、491名が参加したそうです。整備された立派なサイクリングロードがあるのに利用者が少ないと嘆かれていました。

 

海の色が透き通ってきれい!素朴な美しさがあります。

バスの右手には山、左手には海。贅沢!


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利尻島の中央には利尻富士と呼ばれる大きな山があります。島内を1周することで山は16回姿を変えるそうです。

北海道は2019年で150周年。利尻島も蝦夷地と呼ばれました。「リシリ」はアイヌ語で「高い山のある島」という意味。利尻富士の東側が利尻富士町、西側が利尻町と分けられています。30~40年前は1万人いた住民が、今では4千人に減ってしまったそうです。人口減少は利尻島も礼文島も抱えている課題です。

 

利尻島では8月に紫陽花も秋桜も向日葵も咲きます。桜は5月下旬~6月。函館の桜がゴールデンウィークに咲くことを考えると、利尻島の桜は道内でも遅くに咲きますね。

利尻島に熊は生息していません。しかし、2018年の6月に、本来であればいないはずのヒグマの足跡が発見されたそうです! どうやら、本土から泳いできたらしい。106年ぶりの熊出没に島は騒然。最後に出てきたのは明治45年で、当時は漁師が斧やまさかりで退治したそうです。2018年のヒグマは足跡は見つかったものの、結局誰も姿は見ておらず、遭遇していないそうです。2019年はヒグマがいないことが学術的に調査されて安全が保障されています。

 

利尻島郷土資料館(10:15 ▶ 10:45)

 

大正2年設立、かつて鬼脇村役場だった、利尻島郷土資料館です。


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嵐の松潤が松浦武四郎を演じたNHKのスペシャルドラマ「永遠のニシパ」を見たあとだったので、アイヌ関連の展示物への関心が高かったです(母親が嵐好きの影響)。


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松浦武四郎は伊能忠敬のように蝦夷地を自分の足で歩いて地図を作り、アイヌの人たちに地名を尋ねて、それに日本語の漢字をあてた人です。北海道という名前も松浦武四郎が命名しました。この人、本土だけでなく離島も歩いていたんだなぁ。すごいなぁ。


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資料館を出ました。


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利尻富士のてっぺんは、雲が流れてすぐに隠れたり、また見えたりします。


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バスのサービスでとろろ昆布をゲット。


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