ローテンブルク① メルヘンなホテル
4日目 12月18日(水)
ローテンブルクのバス停からホテルに向かって歩いています。スーツケースをガタガタ引いて石畳の坂道を上がるのは、肩が、腕が、辛い、辛い……。
でもでも、かわいい家々の間から空を見上げると、きれいな星が見えました! いよいよ、おとぎの世界に来ましたな。
Hotel Schwarzer Adler(ホテル シュヴァルツァー アドラー)
ミントグリーンの外壁のホテルです。かわいい!
ウェルカムドリンクとしてホットのブドウかベリーのジュースをいただき、荷物を上げてくれて、ドライヤーを貸してくれ、日本語マップをいただき、部屋には予約者のわたしの名前が手書きされたウェルカムカードが用意されていて、ベッドには天蓋が付いていて、枕には小さな袋入りのグミが置いてあり、お部屋は清潔、至れり尽くせり!!! キュートで親切なホテル!!!
「ここにしてよかったね! ここに2泊もできるんだ」
当初はEisenhut(アイゼンフート)という老舗のホテルが素晴らしいという評判を聞いていたのでそちらを予約していたのですが、少々お高かったので再考し、泣く泣くキャンセルしました。ローテンブルクではリーズナブルなホテルを選び、その分ニュルンベルクのホテルの質を上げました。けれどもこのホテル、なんだかとってもよさそうだ!
18時40分。宿にチェックインしてホッと一息つきました。もう一歩も宿から出たくない……。
わたしは前回の北ヨーロッパ旅を通して、特にフィ〇ランドで「高くて不味いディナー」のイメージが定着したために、今回の旅でもひもじい思いをするのではないかと危惧し、日本からクッキーを持ってきました。
でも、今回の旅ではどの都市でもクリスマスマーケットに行けば手頃な値段でおいしいものをいくらでも食べれたので、食に関しては杞憂に終わりました。
いつでもお腹いっぱいで、妹からもらったWalkersを食べるタイミングを失っていたのですが「食べるなら今日だ!」と思い、開けました。
Tさんに「いる?」と聞いたら、「いや、大丈夫」と言われたので、ひとりで全部食べました。まんぷくです。
疲労困憊、満腹状態で、わたしはほとんど眠っていました。このとき、日本は午前3時です。4日も経つのに未だ時差ボケが治りません。生活リズム、整いすぎか。
数十分後
「スーさん!!」
「お腹すいた……」
「ごはん食べに行こう……?」
むにゃむにゃと目を覚まし、むくっと起き上がったこの時のわたしの感情は
「まじかぁ」
「寝させてくれ……」
でしたm(_ _)m
よっぽど
「ひとりで行ってきて」
と言いそうになりましたがそれは抑え、
その後Tさんに話を聞くと、Tさんもこのとき
「わたしだけ行こうか?」
と言おうか迷ったそうですが、
お互いに
「それはなんだかなぁ……」と心の中で思って
結局、ふたりでごはんを食べに行きました。
日本食レストラン
19時50分。ホテルの斜め向かいにある日本食レストランに行きました。お店は満席で、忙しそうです。店員さんは日本人です。
THE ALFEEの「星空のディスタンス」が流れ、「Autumn Leaves(枯葉)」が流れ、山口百恵が流れていました。わたしは無言で一眼レフの写真整理をしていました。
カリフォルニアロールが出てきました。一言も話さずにぱぱぱぱぱっと食べ、Tさんが食べ終えるまでの間、テーブルで頬杖をついて寝ました……。
「哀しかったけど、ただ眠いだけなんだもんなぁ、って……」
「あれは、人間ではなかったよ。動物だった」
5日目 12月19日(木)
よく寝ました。目が覚める直前に「あれ、今、実家のベッドで寝てたんだっけ?」と思えたということは、よく眠れたということです。まずはTさんに昨晩のことを謝罪。
かわいいおいしい朝食!
摂り過ぎ。知ってる。
食後に
「Capcino, for you」
と、ホテルの方からカプチーノをいただきました!
Tさんはコーヒーが苦手なので紅茶です。
滞在中に見かけたスタッフは、昨晩の受付にもいた男性と女性だけでした。お二方とも笑顔がすてきです◎
朝食会場の本棚でクルテクの絵本を発見!
地球の歩き方も発見! ローテンブルクは昔から日本人観光客が多いようですね。
クルテクは隣国チェコの、モグラのキャラクターです。
「助けてください! うちの雪だるまが溶けてるんです!」
「こういうのがいるからプラハではよく救急車を見かけるんだね」
気を取り直して、つづく