2019年7月4日、乃木坂の国立新美術館で開催中の「ウィーン・モダン展」に行ってきました。
国立新美術館を訪れるのは2度目。前回は「ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」を鑑賞しました。
▼以前撮った写真を使いまわす
今までの人生でオーストリアに興味を持ったことがなく、サウンド・オブ・ミュージックとハルシュタット湖くらいしか知らなかったのですが、友だちに誘われたことをきっかけにウィーンを知りたいなと思い、今回やってきました。
目録とペンを手に取ります。わたしはめちゃくちゃどうでもいいことをメモしているのですが、まじめな顔をして作品の前に立って懸命に書き込んでいるので、友だちに
「社会科見学?」
とツッコまれました☆
ウィーン・モダン展の概要を知りたい方は、id:maru-shikaku さんのブログを参考になさってくださいね。
唯一撮影可能だった、グスタフ・クリムトの『エミーリエ・フレーゲの肖像(1902年)』。結婚はしていないけど、クリムトの生涯のパートナーだった女性です。エミーリエ本人はこの肖像が気に入らなかったそうです(笑)実物は、シルバーの部分がキラキラと光を反射して綺麗でした。
▼ラスボス級の存在感を放って展示されるエミーリエさん
《MEMO》
・圧倒的な展示量に慄く
・ヨーゼフ2世が改革を行ったことでウィーンは大都市に発展
・「会議は踊る、されど進まず」と評されたウィーン会議を描いた『ウィーン会議での各国代表たち(ジャン・ゴドフロワ, 1819年)』全員集まることはなかったため、空想の会議の様子が描かれた
・『椅子(1820年頃)』かつては座る人の権力や地位を示す威圧的なものであったが、親しい人々がテーブルを囲み集うための家具へと役割が変化した。木目や模様が美しい。
・『ウィーンの邸宅で開かれたシューベルトの夜会(ユーリウス・シュミット, 1897年)』活き活きとピアノを弾くシューベルト、社交的でめっちゃ友だち多そう。
・酒、女、音楽というこの世の享楽『3つの最も嬉しいもの(フリードリヒ・フォン・アメリング, 1838年)』思わず立ち止まって見続けた。
・『バラの季節(フェツディナト・ゲオルク・ヴァルトミュラー, 1864年頃)』コントラストがくっきりハッキリしている。大変美しかったのでポストカードを買った。それを撮影したのが下の写真。
・『ウィーン、シュテファン大聖堂(ルドルフ・フォン・アルト, 1834年)』自分が絵の中に入ったような感覚になる。画の中の雲が動いて見える。
・ウィーンの街、すべてがセンスいいな
・リンクシュトラーセ、高校地理で聞いたことある
・『宮廷舞踏会(ヴィルヘルム・ガウゼ, 1900年)』母が好きそう
・オットー・ヴァーグナーと集合住宅(1900年頃)主要階を飾り立てる伝統的な形式をやめて、すべての住人が平等だという考えを反映した
・『パラス・アテナ(グスタフ・クリムト, 1898年)』目をつぶっていると思ったら開眼していた
・『シルク=エッケ(リンク通りとケルントナー通りの角)(マクシミリアン・レンツ, 1900年)』濃い色で縁取りをしていてアニメっぽい。油彩。
・前半全力で見過ぎてバテた。休憩。
・後半は細かい展示が多いから数を稼げるぞ!
・『婦人帽ファッション(マリア・シュトラウス=リカルツ, 1912年)』イラストかわいすぎ
・エゴン・シーレ:クリムトを師として仰ぐ
結論:わたしは前半の風景画が好きで、
友だちは後半のポスターアートが好き。
今回のミュージアムショップはおもしろおかしいグッズが多いように思いました。
リンゴンベリーのジャム、クリムトのスモックをイメージしたTシャツ、リンクシュトラーセをイメージしたバウムクーヘン、シューベルトのめがねをプリントしたトートバッグなど。
自身の肖像を気に入っていないというエミーリエさんの意思に反して、死後1世紀以上経ってからアジアの東端で大量にグッズ化されていることがおもしろいなと思いました。
館内のカフェで休憩。これで千円。
ホットチャイが美味い!体に染み渡る。
そして池尻大橋へ。
▼ この写真も使いまわし。
体にやさしいヴィーガンなお食事と、
ひたすら飲みやすい白ワインです。
まったりして帰宅。
と、思いきや……?