ホテルを出ました。爆竹パレードはまだ続行中です。
わたしたちが泊まった松山のホテルの近くには、
饒河街観光夜市(じょうががい よいち / ラオフージエ イエシー)
という有名な夜市があり、約600mの1本道が続いています。
うはぁー、これが夜市!
みんななんか食べてていいなー!
カラフルな南国のフルーツ!
日本ではあまり見ない、パッションフルーツ!
バンレイシという、緑のフルーツ!
お釈迦様の頭に似ているということで、釈迦頭(シャカトウ / シージアトウ)とも呼ばれます。
彩り豊かなフルーツに気を取られて歩いていると、自分たちの前を歩く少年がアスファルトに痰を吐きながら歩いていることに気がつきました。きたねーな!
カラフルなマスクと、インスタ映えするスイーツです。
おぉっ、名物の臭豆腐です。
店の前を通るときよりも、完全に通り過ぎた後に「うっ」と臭いが来ます。
わたしは臆病者なので挑戦できませんでしたが、
「臭いけど美味しい!!」
と感じる人と
「口の中に臭いが残って嫌!!」
と感じる人がいるようで、好き嫌いが分かれるみたいです。
台湾を歩いて思ったのは、「バンコクほど臭いがキツくない」ということです。それは、わたしが台湾を訪れたのが10月で、バンコクを訪れたのが真夏の8月だったからかもしれません。10月の台湾は9月の東京くらいの気温で、湿度も快適でした。
また、思っていたより虫が少なく、衛生的でした。屋台の食べ物にはハエの1匹2匹止まっていてもおかしくないと思っていましたが、全然いなくて清潔でした。
わ!胡椒餅(フージャオピン)だ!これ、食べたかったんだ~
列に並びます。夜市の入口付近にも胡椒餅のお店があり、そちらの方が有名みたいでしたが、あまりに混みすぎていて並びたいと思えませんでした。わたしたちが行った方のお店も、わりと繁盛していました。
買った胡椒餅を食べられる場所を探します。
台湾に昔住んでいた先輩によると、台湾の夜市は「観光客も多いけど、日本の若者が週末に渋谷に行くみたいに、台湾の若者も遊びに来ている」とのことでしたが、実際に訪れてわかりました。
あるジューススタンドのお店に、ギターを背負った軽音学部っぽい学生グループが並んでいました。しかも、そのうちの一人はケースにも入れずにカホンを持ってきていて、列に並びながらカホンに座り、リズミカルに叩いていました。あの人混みの中、よくカホン持ち込めたな。
こちらが胡椒餅です!50元(180円)!
胡椒が効いた豚肉とたっぷりのネギを包んでタンドール窯で焼いた、肉汁たっぷりの台湾料理です。中はこんな感じ!
上パリパリで、下モチモチ!ネギから独特な臭いがします。肉汁は下の生地が吸っています。ピリッでも、スパイスでもない、じわ~っとした辛さが満遍なく広がっています。胡椒かな。
日本の食べ物では例えられないです…肉まんと餃子を混ぜ合わせたような感じ。見た目よりボリューミーです。
19時になりました。
そして、あの爆竹パレードの正体がわかりました!
どうやら、慈祐宮(ツーヨンゴン)という建物の建設265周年を祝う祭りだったようです!
『地球の歩き方 台北 2017-18』によると、慈祐宮は饒河街の東側入口にある媽祖廟で、地元では松山媽とも呼ばれているそうです。廟は、日本でいう神社やお寺なようなもので、媽祖廟は海の神様である媽祖(マアツ)様を祀っている場所です。
福建と広東からの移民が1753年に建てたもので、饒河街観光夜市は、この廟の門前市から発展したそうです。道路のパレードも派手でしたが(写真下)、慈祐宮前はさらに凄い人混みでした。
時期が近かったので、最初は「日本統治開放を祝う祭りかな?」と思い、気まずい時期に来てしまったかと思いました。結局違いましたが。
日本の台湾統治は、1895年4月17日から1945年10月25日まで、50年にわたって行われました。ちなみに、日韓併合は1910年から1945年の35年間行われました。
ももちとメロンパンをシェアします。1つ35元(130円)。
お、おいしそ~!!
中にはバターが。じゅわぁ~
夜市を出たところで食べようと思います。
入口付近のベンチに座って、買ったメロンパンを半分こします。
日本で似たようなものを食べるのと、現地の臭いや色、空気を味わいながら食べるのとでは、違います!
夜市、最高でした。