最終日は快晴!
23時の飛行機で帰国しますが、
郊外のヌークシオ国立公園に行くことにしました。
ヌークシオ国立公園は『かもめ食堂』のメインポスターの撮影地です。
劇中、マサコさんが森に行くシーンでも登場します。
駅のロッカーに荷物を預け、観光案内所でヌークシオ国立公園への行き方を尋ねました。11時30分、エスポー行きの電車に乗って、出発です!
フィンランドの公共交通機関では、4人掛けのボックス席が多く見られました。
空席を見つけて「ここに座ってもいいですか?」と訊きたいときは「May I sit here?」と言えばいいのですが、万が一「sit(スィット)」が「shit(シット)」と聞き取られた場合、「ここでうんこしてもいいですか?」という意味に解釈されてしまいます!
それを危惧してわたしは毎回「May I ... ?」「Can I ... ?」と語尾をぼかして尋ねるようになり、最終的には 目配せをして座る ようになりました。
わたしがフィンランドで覚えた言葉は「Kiitos(ありがとう)」と「Ravintola(食堂)」だけでした。「Ravintola」は、かもめ食堂(Ravintola KAMOME)だけでなく、多くの老舗レストランの名前についていました。「Moi(こんにちは)」を使うことはなく、多くの場合「Hei(こんにちは)」と挨拶されました。
11時50分、エスポーで下車。エスポーからヌークシオまでは、バスで行きます。
快晴の日曜日、バスは満車!混みすぎて、立つ人も出るほど。窓の外の景色を楽しむ余裕はありませんでした。
12時40分、バス停に到着。
観光案内所の人にも『地球の歩き方 Plat』にも「Haukkalammentieというバス停で降りてね!」と言われていました(書かれていました)が、ある旅行者のブログを読むと
Haukkalammentieで降りると、ハイキングコースのスタート地点に行くために舗装路を2km歩かなければならない。つまり、往復で4kmも無駄に歩くことになる。Högbackaというバス停で降りれば、森の散策を楽しみながらハイキングコースのスタート地点に向かうことができる。
といった内容のことが書かれていました。同じバスで来た乗客の背中を見ながら、同じ歩幅で同じ舗装路をずっと歩くのは嫌だったので、Högbackaで降りました。
Högbackaで降りると、すでにハイキングを終えた日本人夫婦に会いました。本当はHaukkalammentieのバス停に行きたかったのに、間違ってHögbackaまで来てしまったそうです。わたしは観光案内所で帰りのバスの時刻と発車駅一覧を教えてもらっていたので、手元にある情報をその夫婦に伝えました。
奥さん「この山道、けっこう大変でしたよ」
わたし「えっ、やめた方がよさそうですか?」
旦那さん「いやいや、せっかくだし、行ってみたら?笑」
奥さん「そうそう、キノコとか生えてて、おもしろかったですよ笑」
奥さん「前日の雨で足元がぬかるんでいますから、気をつけてくださいね」
出発地点まできました。
ハイキングコースのスタート地点目指して、出発!!
写真では伝わりませんが、映画の中の世界のような、美しい森でした!
歩く度に木漏れ日が見えたり、隠れたりします。
ハイキングに行くとは思えない格好で来ました。ネイビーのコートに白のリネンパンツ、黒いギンガムチェックのトップス。靴もスニーカーじゃなくて、合皮の黒い靴です。装備は、水とスニッカーズ(チョコレート菓子)だけ。ナメてますね。
ゲームでしか見たことないようなキノコを発見!!!
こんなのが自然に生えるのか~
丸太!!
丸太!?
これをまたぐの…?
迷いました。
水をたっぷりと含んだ土の上を歩いているので、靴下が濡れてきました。
これ以上迷う前に、引き返します。