ヘルシンキ⑨ シベリウス公園と岩の教会
アアルトの建築を見終えたので、この日の目的は果たしました。3日間有効の公共交通機関乗り放題券を活用して、ちょっとだけ興味のある観光名所を周ります。雨予報だから森に行くのを諦めたのに、全然雨が降りません。
1.シベリウス公園(Sibeliuksen puisto)
15時、シベリウス公園に到着。
フィンランドの作曲家であるジャン・シベリウス(1865-1957)を記念した公園です。
わぁ~
ひたすら緑!
休む人。
キンデルダイクもそうでしたが、目的地の「付近」が一番良いです。
団体ツアーのバスを発見。
ステンレスパイプのモニュメントに引き寄せられるかのように歩く。
わたしも動線は同じですが。
団体ツアーの人たちは、パイプの写真をあらゆる角度から撮り、満足したらさっさと帰っていきます。公園は見なくていいの…?
あと、「ドローン飛ばすな!」って看板があるのに、思いっきり飛ばしている人がいて、不快でした。
シベリウスの肖像のオブジェです。厳めしい顔。
2.テンペリアウキオ教会(Temppeliaukion kirkko)
15時30分。雨が降り始めました。
1969年に完成した、ルーテル派の教会です。拝観料は3ユーロ(380円)。
雨で濡れた岩の教会、しっとりとツヤ感が出ています。
『地球の歩き方 北欧 2017-18』に「ときどき小さなコンサートが開かれる」と書いてありましたが、まさか聴けるなんて!^^♩
…とはいえ、高いお金を出して聴く演奏会ではないから、客のマナーもそれなり。
わたしもこうして写真を撮っているわけですが、他の客(主にアジアからの観光客)は動画を撮影しています。どうせ容量不足になって、見ないで消すのに!
さらに、マナーの悪い客はスマホのライトを点けたまま、360度映るように動画を撮影しています。眩しいって!スマホライトふりかざす系のコンサートですか!?
なんとなく落ち着かない雰囲気。音響から思ったより音が出ておらず、響きません。暗く寂しい音色の演奏。コーラスのおばあさんの調子が悪く、一曲歌った後に咳こんでいます。プロジェクターを調整しようと、度々お兄さんがステージに上がりますが、一向に映像は映りません。その日の演奏は、ぐだぐだでした。
だんだん失礼な客が減ってきました。ツアーのバスが出発する時間になったのでしょうか。他の人もまばらに帰り始めました。
このまま居てもどうしようもないなと思い、わたしも途中で退出しました。教会に居るのに、俗な感情が次々と湧いてきたことに哀しくなりました。
16時30分、外に出ました。雨が止んでる!
と思ったのも束の間、すぐに土砂降りに。
わたしはぺらぺらのノーカラーのコートを羽織っているだけですが、地元の人はウールコートを着ています。あったかそう…(写真に写っている人は寒そう)
17時。友人にお土産を買うため、ショッピングモールを訪れました。
フィンランド版・サンシャインシティ(池袋)って感じ。
今日こそ昼食に「伝統的なフィンランド料理を食べたい!」と思っていたのに、食べ損ねました。ショッピングモールのレストランで食べるよりは、2日連続でもいいから、かもめ食堂で食べたいなと思い、トラム乗り場に向かいました。昨日のリベンジ。
乗ったトラムに、日本人カップルがいました。
(もしや…)
と思いながら、かもめ食堂の最寄り駅で降りたら、そのカップルも降りました。
かもめ食堂に行くのはやめました。
カップルに嫉妬したのではありません^^;
昨日の二の舞になると思ったからです。
また行っても、たぶん、日本人しかいない。
(ホテルの受付の人におすすめのお店を聞いた方が良さそうだなぁ…)
そう思い、ホテルに向かって歩き始めました。