カナダ留学小話②

 

前回の続きです。

 

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高校生活

わたしはパートナーと同じ高校に通った。日本のわたしの高校とは全く違う学生生活がそこにあった。生物の授業でケーキが出た。昼休みの廊下のゴミ箱は宅配ピザの容器で溢れていた。ドレスで登校するイベントもあったし、パジャマで登校するイベントもあった。

登校初日に自分で時間割を決めることになった。1コマ80分。高校の授業にしては長い。大学並みだ。

1時間目はESL(English Second Language)という、英語が第一言語ではない人のための英語の授業を取った。

2時間目は美術と日本語クラスが日替わりだった。美術は、カナダならではの芸術的な知識や技法を学べるかなと期待して取ったが、版画をひたすら黙々と彫るだけだった。

日本語クラスでは、アシスタントとして来ていた津田塾生(後の一橋大学院生)と出会った。彼女は生まれも育ちも東京だった。お互いの出身地や学校について話すうちに、東京にも田舎があることを知った。進路についても話した。「大学決めた?」「北海道出ないの?」「東京も検討したら?」など色々聞かれた。経済的に東京の大学は無理だと諦めていたが「ちゃんと調べた?」と聞かれた。わたしは帰国後に東京の大学を調べ、奨学金の制度も知り、親や担任と相談して上京を決意した。  

3時間目はカナダの歴史を学ぶ授業を取った。受講者の顔ぶれは1時間目とほぼ同じ。

4時間目は調理実習を取った。時間割が固定されているため、毎日調理実習が行われた。そのため、1日4食食べることになった。実習で渡されるレシピに沿って作る料理は、だいたい美味しくなかった。高野豆腐で麻婆豆腐を作った。中でも衝撃だったのは、茹でたマカロニにチーズをぶっかけただけの「マカロニ&チーズ」という料理だ。料理と呼べるのかもわからない。でもこれは、欧米では一般的な家庭料理だという。クラスメイトとコミュニケーションを取りながら英語を体得できたのは良かった。

 

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