17時。中山地下街を通って台北駅に向かいます。
途中でトイレを利用したのですが、和式トイレがたくさんありました。
それも、一段上がったタイプの和式だった気がする!
もともと、和式の汲み取り式トイレを使っていた日本に、水洗の洋式トイレが入ってきたとき、和式に慣れている人たちは洋式の便座に座ることに抵抗がありました。
そこで、多くの人が和式のまま、汲み取り式トイレから水洗トイレに工事をしました。水洗トイレには「トラップ」と呼ばれるU字の管を設けるスペースが必要なので、和式から洋式に移行する過渡期に作られた和式トイレには、一段段差があるのだそうです。
おそらく、日本が台湾に建物を作ったとき、トイレも当時の日本と同じ形で作ったのかな?と思います。あくまでも推測ですので、間違っていましたら、ごめんなさい。
中山地下街には思っていたほど服屋は少なく、これといって入りたいお店もありませんでした。飲食店が多いなーという印象でした。
17時30分。台北駅からMRT板南線に乗って、忠孝復興駅に着きました。
わたしたちはツアーを利用せず、完全に個人旅行で来ました。
1062番のバスで九份に向かいます。
バスに乗ろうと列に並んでいると、タクシーの客引きに声を掛けられました。
台湾人ドライバーですが、日本語を話します。
「今からバスで九份行っても、着いたらすぐに店閉まるよ!」
おーっと、閉店時間を考えていなかった…
「バス2時間。九份終わるの20時。」
え、マジか!?どうしよ…
「タクシー、40分。1台1500元のところ、今日は特別1台1000元(3700円)。ひとり500元(1850円)。」
バスだったら100元(370円)で行けるところ、相乗りタクシーに2人で乗ると5倍の値段はする。だけど、片道2時間かけてバスで行って、閉店していて何も見れなかったら元も子もない…
「乗ります」
正直、めちゃくちゃ不安でした。
バスに乗るつもりだったから、観光タクシーのことなんて、ちゃんと調べていません。
大丈夫かなぁ。ぼったくられないかなぁ。
拉致されて、薬を打たれて、娼婦として生きることになったらどうしよう…(!?)
眠くて眠くてしょうがなかったけど、寝たら死ぬ!と思って、度々グローバルWi-Fiを起動しては、自分のいる位置を確認していました。
基隆を過ぎて街の光が段々と少なくなってきてからは、一層不安になりました。
「道路状況にもよるけど、40分」
運転手さんはそう言っていましたが、まあまあ渋滞していたため、最初は遅れていました。後半はそれを取り戻すように飛ばしまくってくれました。
タクシーが飛ばす中、わたしは何度も位置情報を確認し、必要な情報をスマホで調べ、お馴染み『地球の歩き方 Plat』を読み、それを繰り返しているうちに酔ってきました。
山の上の方へ。
九份老街が見えてきた!!
スピードを落とさず、上り坂をぐるんぐるん登っていきます。峠じゃん!
17時30分に忠孝復興駅を出発し、18時40分に九份に到着しました。
乗車時間、1時間10分。只々真っ当なタクシーでした。
冒頭で「バスで370円で行けたところ、タクシーに2千円近く払った」みたいなことを書きましたが、もし日本の旅行会社のツアーで申し込んでいたら6千円近くかかっていたので、結局は安く済んでいます。ただし、ツアーはツアーで、参加者限定の特典やメリットがあると思います。また、大人数で相乗りすれば、タクシーは安く利用できます。
九份に行かれる方は、閉店時間に気をつけて、早めの行動を心掛けると◎です^^;