プラハ② カフカとミュシャ

前回の記事で「スーツケースの鍵が折れている」と言いましたが、母からスーツケースを借りた後、床に開いておいたスーツケースに勢いよくつまずき、小指を強打することが数回ありました。鍵が折れていたのではなく、わたしの蹴りで破壊してしまったのかもしれません。

 

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1日目 12月15日(日)15時18分

 

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World of Franz Kafka

 

Tさんは本が好きです。村上春樹だけでなく、フランツ・カフカも好きです。

ということで「World of Franz Kafka」に行きました。正式な日本語訳は分からないので、わたしは心の中で「フランツ・カフカの世界観展」と呼んでいます。学生料金で200Kc(チェココルナ)≒950円。フランツ・カフカ博物館(Franz Kafka Muzeum)とは別の施設です。

 

 ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。彼は鎧のように堅い背を下にして、あおむけに横たわっていた。頭をすこし持ちあげると、アーチのようにふくらんだ褐色の腹が見える。腹の上には横に幾本かの筋がついていて、筋の部分はくぼんでいる。腹のふくらんでいるところにかかっている布団はいまにもずり落ちそうになっていた。たくさんの足が彼の目の前に頼りなげにぴくぴく動いていた。胴体の大きさにくらべて、足はひどくか細かった。

フランツ・カフカ『変身』高橋義孝訳、新潮文庫

 

 私は橋だった。冷たく硬直して深い谷にかかっていた。こちらの端につま先を、向こうの端に両手を突きたてて、ボロボロ崩れていく土にしがみついていた。風にあおられ裾がはためく。下では鱒の棲む渓谷がとどろいていた。こんな山奥に、はたして誰が迷いこんでくるだろう。私はまだ地図にも記されていない橋なのだ——だから待っていた。待つ以外に何ができる。一度かけられたら最後、落下することなしには橋はどこまでも橋でしかない。

フランツ・カフカ『橋』

 

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「こわくない? こんなに脅す必要ある?笑」


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「頭がおかしくなりそうだ! 早くここから出よう!」


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「カフカ、読む前に嫌いになりそう笑」

「こうじゃないから、こうじゃないから!泣笑」

 

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各部屋に監視カメラが設置されており、その映像は受付のモニターで確認されています。

「受付のお姉さん、みんなが引いたり驚いたりする姿を、ジェラート食べながらモニターでみてたね」

「あのお姉さんが一番怖いよ」

 

ミュシャ美術館(Mucha Museum)

 

馬車を見ました。

 

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16時頃ミュシャ美術館に行って、17時過ぎには出てきました。美しいノートや、いくつかの小さなお土産を買いました。


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思ったよりこじんまりとしていたけど、ミュシャの精緻で美麗な作品の数々を生で見られてよかったです。カフカとミュシャというチェコが誇る二大巨頭について、少し詳しくなれた気がした一日でした。

 

【世界遺産】天文時計

 

再び旧市街広場へ。かわいい時計~と思って何気なく撮りましたが、どうやら世界遺産だったようです! 街中が世界遺産!

 

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夜も近づき、クリスマスマーケットに雰囲気が出てきました。


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Pilsner Urquell(ピルスナー・ウルクェル)

 

昼食と同様に夕食も駅ナカのスーパー「BILLA」で買いました。以前プラハを訪れたことのある友人から「チェコのスーパーではビールが2Lペットボトルに入って100円で売られている。しかも美味しい」と聞いており、実物を探したところ、たしかにありました。そして「誰が買うんだ、こんなでかいビール!」と思いました。

だけど、せっかくビール消費量世界一の国・チェコに来て飲まずにはいられないので、美味しそうな瓶ビール「Pilsner Urquell」を1本買いました。2Lではないですよ!

 

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翌朝

 

12月16日(月)7時20分

 

大きなサイレンの音が聴こえました。 

「礼拝の呼び掛け? でも、そんなわけ……」

と思ったら、救急車の音でした。


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朝食ビュッフェ。パン! パン! パン!!

欲張ってめちゃめちゃ盛りました。


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ホテルを出発。ミュシャ美術館でお土産を買い足しました。

 

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街で見かけたすてきなアート

 

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ミニオンズ?


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トラムの券売機が見当たらず、宿の隣の大きな駅まで戻りました。トラム15番線に乗って、プラハ城近くで下車。


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トラムの中にも落書き^^;


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つづく

 

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