2日目 12月16日(月)
国立マリオネット劇場
国立マリオネット劇場に来ました。
20時開演の「ドン・ジョバンニ」を観劇します。チケットは事前にネットで購入済みです(490Kc=¥2,307)。
■ ドン・ジョバンニの概要
モーツァルトがオペラのために作曲した作品、それが「ドン・ジョバンニ」です。プラハでは1787年に、ヨーロッパで最も美しいと言われるオペラ劇場「エステート劇場」で初演が行われました。オリジナルの物語は、類を見ないほどの女性たらし「ドン・ファン」の生涯が描かれており、女性を騙して罪を犯し、最終的には破滅に向かっていくというストーリーで、かなり大人向けの内容です。
しかし、国立マリオネット劇場で行われる人形劇の「ドン・ジョバンニ」は、オリジナル作品を現代風にアレンジしたもので、全体を通じて、ユーモア溢れるコミカルなタッチで描かれおります。
そのため、客席に水が飛んでくるなど、エンターテイメント性の高い作品に仕上がっております。客席にも笑いがあふれる明るい感じなので、大人でも子供でも安心して楽しめる内容です。ただ、台詞だけは、オリジナルに忠実に全てイタリア語で演じられます。字幕はありませんので、予めストーリーを知った上で鑑賞した方が楽しめると思います。
イタリア語を理解できる自信はなかったので、あらすじはカフェ・サヴォイにいた間に『aruco』で予習しました。
聞いた話によると、正確にはイタリア語ですらなくラテン語だとか?! わたしもよくわかりません(笑)とりあえず、南欧の言語っぽい!
開演前にトイレに行ったのですが、個室のカギがゆるく、人が入っているドアを開けてしまいました!
「It's OK, it's OK!」
ドアはすりガラスだったので、人の存在は影で推測できなくはなかったのに……。
ごめんなさいーっ!
オペラ劇場のような大きさを想像していたので、劇場は思ったよりもこじんまりとしている印象でした(いい意味で)。この日(月曜日)の客数は席の7割が埋まる程度。最前列の一番右の席でふたり並んで鑑賞しました。前述の通り、最前列は水がかかるらしい!? 時差ボケに負けないぞー。
~ 幕間の会話 ~
「思ったより激しめだね笑」
「源氏物語みたいだと思った! オレンジの人(ドンナ・エルヴィーラ:ジョヴァンニと婚約して3日で捨てられたことを恨んでいる女)は確実に六条御息所」
「あの取り乱し方は、御息所www」
「前列のドン・ジョバンニに気を取られてたら、後ろの御息所が舞っていたwww」
楽譜も飛んできたし、ミストもかかったし、水もかかりました!(笑)
~ 終演後の会話 ~
人形を動かしている人がふつうに見えました^^*見せる演出!
「最後は人間参加型でおもしろかった!」
「アングラ的な笑いかと思ったら、みんなで笑って楽しめるような演出で、安心した!笑」
チェコでTさんとイタリア語(ラテン語?)の人形劇を見ていること自体がおもしろかったです! 来て観てよかったです~🦄✨
「演者が楽しそうでよかったよね!」
「やりたくないのにやらされているのは見たくないもんね~」
「どっちが操り人形かわからなくなるもんね~」
クリスマスマーケット
22時前、旧市街広場にて。
お腹が空いたので、何か食べ物を探す……。
Tredelnik(トゥルデルニーク)
クリスマスマーケットを歩くと、みんな手に何か美味しそうなものを持っていて、「それ、いいな! 食べたい! どこに売っているんだろう?」的な感じで買うものが決まります。
わたしとTさんはトゥルデルニーク(Tredelnik / Chimney Cake)というお菓子をシェアしました。たしかに、煙突(Chimney)みたいな形をしている! 70Kc(¥335)でした。
もちもち食感。味はほぼシナモンロール。伝統的なお菓子だそうです。
街の落書きも見慣れてきました。
チェコ編は今回で終了です。刺激的な国でした!
チェコを知るには、もっともっと日数が必要でした。わたしたちはチェコのほんの一部しか見ていません。帰ってきてから、チェスキー・クルムロフという町も気になり始めました。また、観光地でも何でもないところを自由に歩いてみたいとも思いました。
その一方で、たった2日でこれだけプラハの見所を周れたことに驚いています。よくがんばりました。
チェコ、いつかまた行くかもしれないし、行かないかもしれません。それはその時の気分次第で!
次のまちへつづく