朝起きても、昨晩の余韻に浸っていました。
人生の宝物をもらったような気分。最高の時間でした。
朝食を食べて家を出ます。
「楽しい朝食じゃなくてごめんね」と言われましたが、とんでもないです。
この日わたしは、シリアルとブルーベリーの相性の良さを知りました。大発見です。
最後までC先生にお世話になりました。近くの駅まで車で送っていただきました。
「ここから行ける?OK?」と聞かれ「大丈夫だよ!」と言い、
最後にハグをして、お別れしました。
ここからまた、ひとりです。
駅で切符を買い、再びロンドンに戻って、
国際列車の発着地であるセント・パンクラス駅に向かいます。
ユーロスターに乗りますよー☆
イギリスからベルギーを経由して、オランダに向かいます!!
そこに行くまでの切符は、すべて事前にネットで購入済です。
欧州旅行の鉄道を予約しようとレイルヨーロッパに登録した際、
「ようそこ、鉄道の旅へ!」
と大きな文字で画面に表示されたときは
(おいおい、大丈夫か?レイルヨーロッパ…)
と思いましたが、大丈夫じゃなかったのは、自分の方でした。
C先生に送ってもらった駅からセント・パンクラス駅に向かう電車に乗る際、
たしかに正しいプラットフォームの番号の電車には乗ったんですが、
行先を確認しなかったんですね。
あ!来てるじゃん!乗っちゃえ!っていう。
乗車中に表示される降車駅を見て
(あれっ、セント・パンクラス駅ないなぁ……)
と不安に思いましたが、同じプラットフォームから出ている電車であれば、それなりに同じ方向には進むだろうと思っていました。途中で降ろされても、そこから乗り換えれば、なんとかなるだろうと。そのような甘い考えで乗ったのが、大誤算でした。
そしてわたしは終点のビクトリア駅 ―― ワージングに行く前にC先生とパスティを頬張った駅 ―― で降りました。
この巨大な駅からなら何処へでも乗り換えて行けるだろうと思い、「セント・パンクラス駅って、どうやったら行けますか?」と近くにいたおじさんに聞きました。
すると「あぁー、ここまで来ちゃったの……」という残念な顔をして、
「ここから30分かけてイースト・クロイドン駅まで戻って、そこから乗り換えたら行けますよ」
と教えてくださいました。
ありがとう親切なおじさん、ありがとう……
というわけで、
まちがえました。
アーアー、こわい、やばい。
12:58のユーロスターに乗るんです。
出国審査と荷物検査があるから、出発の30分前までにはいなきゃいけないのに!
なんで電車乗り間違えるんじゃ!!
間に合うか?これ。あああああああああ……。
C先生はわたしが電車に乗り遅れないよう、ゆとりを持った適切な時間に送ってくれたのに、勝手に乗り間違えて遅刻しかけている自分が、情けなくなりました。
たぶんどうにかなると思うんだけど、どうにかなるかなぁ……
5分で入国審査なんて通るかなぁ……?
めちゃくちゃ厳しかったら、どうしよう……
「You was too late.」
絶望的な一言でした。
今わたしは、チケットカウンターで、券を買い直しています。
発車5分前の12:53に着いたので、これが国際列車でなければギリギリ乗れたのですが、チェックインの締切時刻はとっくに過ぎています。自分が乗る予定だった電車が今ホームに止まっていることを知りながら、乗ることを諦めなければならない悔しさったら、ないですよ。
乗る予定だった時刻から2時間後のロンドン発ブリュッセル行の乗車券を「本来であれば1万7千円のところ、6300円(44£)でいいですよ」と言われ、買い直しました。わたしが「I missed the train」と言ったとき、受付の人はすごく落ち着いていたなー。「ベルギーからオランダまでの分のチケットのことは分からないので、現地で尋ねてください」と言われました。そりゃそうだ、別の国のことだもん。
さっきは全然見る余裕なかったけど、改めて見るとセント・パンクラス駅って、美しいなー(投げやり)
セント・パンクラス駅は、キングスクロス駅と繋がっています。キングスクロス駅は、ハリー・ポッターの9と4分の3番線があることで有名です。
売店で適当にジュースとBLTを買い、手荷物検査と、出国だか入国だか分からない審査を済ませました。空港の審査よりゆるかったです。顔を見てパスポートにスタンプを押すだけ。目的も何も聞かれません。EU圏内は移動がラクですね。イギリスはもうすぐ離脱するけど。(※追記 全然離脱しませんね!)
ロンドンからパリに行く人が大多数なので、フランス語のアナウンスが目立つようになりました。わたしは15:04発のブリュッセル行に乗ります。
「世界の車窓から」のような景色を期待していたけれど、全然見えない!
真横。イギリスからオランダまで敢えて飛行機を使わずに、陸路にこだわった結果がこれか…景色を見るためだったんだけどなぁ。
まぁ、通路側よりはいいか。そして、急遽電車を振り替えたのに、空席があっただけありがたいか。そうだな、そう思おう。
バイバイ、UK〜